Monsieurおむすび

ライト・ライト・ライトのMonsieurおむすびのレビュー・感想・評価

ライト・ライト・ライト(2023年製作の映画)
3.6
私たちの人生が冴えないのはきっと被曝してしまったから。
そう思い込むことで飲み込んできた辛い現実。
チェルノブイリ原発が爆発した1986年に出会った15歳マリーアと転校生ミミの光に満ちた夏の初恋と忘れられない秋の悲劇。

光や水のエレメントを綺麗に撮影しながら、2人の心の影も同要素で色彩を変えたりして表現。
80年代の楽曲が多様に使われ、心象をよく表しているがポップでgirlyになり過ぎず、ちょっと反抗的で尖った印象なのも好き。

15歳と35歳のマリーアの視点から回想劇の構造をとっており、2つの時代をシームレスに繋ぐことで、こちらの思考もぶつ切りにならず感情の推移が滑らかで見やすい。
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