レオン

ビーキーパーのレオンのレビュー・感想・評価

ビーキーパー(2024年製作の映画)
3.7
ステイサム人気アクション(早くもアマプラ無料配信 ★平均3.9 IMDb★6.3) 一気に見れる痛快アクションだが、残る物がない・・。 善悪の境界もかなり稚拙。 余りに強過ぎるのにもリアル不足を醸す。

作品時間が105分という事もあり、だれる時間なく楽しめる。 ステイサムも57歳という年齢を感じさせぬ素早いアクション♪ だがほとんどのシーンで丸腰で立ち向かって、圧倒してしまうのには余裕があり過ぎで、まあ映画だからとのエクスキューズが付く♪

その点デンゼルの「イコライザー」シリーズは一人で遂行可能な限度のギリギリを攻めていてリアル感が断然勝っていた。

ネット詐欺集団のアジトは搾取した金額がポイントで、その優劣で巨大モニターのグラフィックゲームを争っているかの有様。 今風のご時世だがあきれた感覚・・。 
(が、映像的にはユニークな設定で面白い♪)

私が一番懸念したのは、今回ステイサムが殺傷した多くの人間はFBIやシークレットサービス等の、政府側組織で、真っ当な勤めをしている人間が多かった事。

たまたま縁があった者(被害者娘の相棒捜査官)らには抵抗力を削ぐだけで見逃し、他の警察組織は国の安全の為命を賭す覚悟で働いているのに、容赦なく時には残忍に仕留める。
その行為に正義の存在は無く、ただ知り合った者の死に対しての復讐のみと感じる。

もちろんCIA幹部など、政府側組織の上層部も腐っている者もいるが、末端者は上からの指令で、侵入者(ステイサム)を阻止しようとしてるだけ。

昨今この様にアクションを魅せる為なら、勧善懲悪の倫理が曖昧な作品が多く、脚本家の稚拙さが伝わる作品が多い。
昔の「スーパーマン」はヴィランと闘っている時も、街の建造物をも守りながら闘っていた。
が、昨今はお構いなしにド派手に何もかもぶち壊し・・。

真新しく感じる戦闘方法も特に無かったが、
まあ、スピードある展開に乗って短時間で楽しめたという事でオマケの★3.7に♪

シーン的ネタバレ↓


早急にやってきた女性工作員が、機銃をぶっ放すほどのイカレぶりはやや圧巻で、しかもガスステーションでと描写的には見せ所だった。

ただ、ビル内に追ってきた重装備政府組織員を、エスカレータでの爆破圧死・・・あれは極悪人に対する処置で、真面目に働いている者にしてはいけない・・。 彼らも当然家族持ちなのだがら。

冒頭の裏庭の貸主未亡人。 自殺する前に、確かめて可能な限りの対策に行動するでしょう・・・。序盤から脚本の甘さが・・。

ちなみに今作脚本家 カート・ウィマーは過去作で「リベリオン」以外はパッとしない評価。
「リベリオン」もアクションは秀逸だったが、感情面が大きく動く作品ではなかった。
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