養蜂家ステイサムが無双する。
不要なエピソードを排除し、見せたい場面の寄せ集めで構成されたように展開が早い。
復讐を起点に超法規的な暴力を行使する様は往年のダークヒロイズムのそれではあるが、目的と理念が一貫しているからこそブレずにラストまで突っ走る爽快感を生む。
女王蜂と働き蜂の比喩は養蜂家の行動だけでなく腐敗した社会と親に守られる子どもの構造に一役買っているが蜂に纏わる台詞の引用が不自然。
養蜂家と被害者の娘の対比により"法と正義"と"善悪の境界線"が顕在化するが、落とし所としては案外雑だったりするのでそこも気になるところ。