このレビューはネタバレを含みます
ジャパンプレミアで観賞済みだけど、公開記念で再度観賞。
晴明と博雅が賢人さんと将太さんのリアルな関係性とリンクして見えて、めちゃめちゃエモい。
奈緒ちゃんと将太さんの恋愛も切なくてエモくて大好き。
だからこそ、CGを全面にアピールするようなシーンが少し邪魔に感じたかな…
とても綺麗なんだけど、奈緒ちゃんと将太さんが見つめ合うすごい良いシーンで花が咲き始める描写にカメラが行って2人よりお花メインで映されて、せっかく俳優さんたちが素敵な演技を見せてくれてるのにそっちに意識がいってしまう演出が…うーん…
悪役が似合う北村さんと國村さんじゃなく、良い人の役が似合う小林薫さんがラスボスなのがなんかしっくりこないというか、キャストはめちゃめちゃ良いのに全体的に一人一人の俳優さんの魅力が生かされてないのがすごく気になった。
晴明の両親を殺したり、晴明が邪魔に感じてた理由も薄い。
昔はそれくらいの理由で人を殺したりすることもあったのかもしれないけど。
作品自体の神秘的な雰囲気はすごく良いし、好きなシーンも結構あるのに、2回観て2回ともどうしても前半が眠くなってしまった。
後半で急に面白くなる感じ。
晴明の両親を殺した犯人探しだったり、恋愛だったり、一つ一つのお話はとても良いのにいろんな要素を場面場面で急に突っ込んで浅く終わらせる感じがゴチャゴチャしてるように感じた。
陰陽師の原作や映画の前作を知らなくて 山﨑賢人さんのアクションが好きな私からしたら、賢人さんのアクションシーンが少ないのと普段のガッツリ戦うアクションとは違う舞のような美しいアクションシーンが物足りないというか、山﨑賢人さんを勿体ない起用のし方してるな…と感じた。(『陰陽師』が好きな人にとっては正解なのかもしれないけど)