このレビューはネタバレを含みます
■ジム・ジャームッシュ監督の卒業制作、そして初の長編作品〜🎬■
学校や家族、社会に適応できないニューヨークの高校生パーカー。
眠れないので、気まぐれにニューヨークの裏通りを漂流する生活を送る。
ニューヨークで社会に順応できない他の人々との奇妙な出会いがある。
廃墟となった建物を訪ねたり、老朽化した精神病院を訪れたりする。
母親はその病院に入院している。
しかし、母親は息子のことを息子と認知していない。
隣のベッドの女性は突然笑い出す。
空笑
様々なアウトサイダーとの出会いと別れを繰り返す。
即興演奏に没頭するサックス・プレイヤー(ジョン・ルーリー)とも出会う🎷
■永遠の休暇(パーマネント・バケーション)■
800ドルのお金を得たパーカーは、スーツケースを片手に船に乗り込む。
「僕は一人の旅人だ。永遠の休暇(パーマネント・バケーション)の旅人だ。」
高層ビルが立ち並ぶニューヨークの風景からだんだん離れていく…。
ジョン・ルーリーのサックスの音色と共に。
私はこの最後のシーンが好きだったな〜⛴
■作家を目指す前の同監督の内的思考を表現した映画〜🎬■
本作は、人間の内的思考のような映画だったし、夢を見ているような錯覚に陥った。
ジム・ジャームッシュ監督が作家を目指して、パリに出発する前の思考を表現したものであろう。
様々なニューヨークのアウトサイダーを眺めるうちに、彼自身、アウトサイダーを脱することができ、生きる目標ができたという映画であろう。
■Somewhere Over The Rainbow♪