かくわ

その鼓動に耳をあてよのかくわのレビュー・感想・評価

その鼓動に耳をあてよ(2023年製作の映画)
4.5
「断らない救急」の名古屋掖済会(えきさい/導き、たすける)病院の救命救急センターに密着したドキュメンタリー。

36歳(当時)の蜂矢医師、研修医、センター長を中心に密着している。
これは流石の東海テレビドキュメンタリー制作。ナレーションや音楽が無く集中して観れる。

救命救急の現場が大変なのは容易に想像がつくけど、それを上回るカオスっぷり。
土地柄、重症患者が次々と運び込まれる一方、どんぐりが鼻に詰まった子供や、暖をとりたくて仮病?のホームレス。そしてコロナ禍…

元々は名大工学部に入学するも医者を志し、フロアリーダーとなっている蜂矢医師がめちゃくちゃかっこいい。大変な現場なのに落ち着いて余裕を持っているのがすごい…「究極の社会貢献」と言っていたが本当にそうだと思う。
院内では、専門医に比べて扱いが低いことにジレンマを抱え進路に悩む研修医。ドキュメンタリーといった感じでとてもリアル。

エンドロール後には、撮影後の今現在がテロップで流れてる。
蜂矢医師はDMATの資格を取ったとのことですが、病院WEBサイトを見たら、能登半島地震にも派遣されたとのこと。
https://www.nagoya-ekisaikaihosp.jp/magazine/7593

2024-049-047
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