安心安定の東海テレビ制作ドキュメンタリー。
救急医療の現場という、ドキュメンタリーのネタとしてはややありがちなものではありますが、もちろんそんなありきたりなものを作るような制作陣ではないのですね。
まず、取材対象が救急の依頼を可能な限り断らないという超異例な方針を掲げて、結果的に年間一万台もの救急車を受け入れる病院であること。それに加えて、コロナ禍という異常事態も発生して、映像から伝わる緊張感が半端ないです。
もちろんそれだけではなく、こちらのドキュメンタリーでは定番の、主人公的な人たちの変化や成長を強調する構成がキッチリなされていて、取材した映像をただ繋いでいるだけではない『作品』にしあがっています。
被写体である医療現場のかたがたに対する感謝を含むと★5でも足りませんので、スコアはそれを除いた、映画としてのみの評価です。さすが、よく出来てるなぁ。