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海街奇譚のrebのレビュー・感想・評価

海街奇譚(2019年製作の映画)
2.9
かつて殺人鬼を演じたことのある俳優は、姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町を訪れる。
という話らしいが、本作を観たかぎりでは、あれ?そうだったの?という印象。
つまり、あまりに夢と現との境を曖昧にして、時間も空間も歪ませてしまったせいか、何が何だか分からないのだ。
監督は「中国新世代」と呼ばれる1987年生まれのチャン・チーで、これが長編デビュー作。
妻にそっくりの島の美しい女性たち(ひとり3役でダンスホールのオーナーや教師)は、主人公のオッサンに簡単に体を委ねるのだが、これが彼の内的な世界の妄想や願望であるならそれも分からなくもないが。
猫の島ならぬ、妻の島状態。
原題は「海洋動物」ということで、カブトガニ、タコ、クラゲなどが出てきて、それらをメタファーとした様々な演出がされているらしいが、何のメタファーなのか、お分かりの方がいらっしゃったら是非教えていただきたい。
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