ぬう太郎

あとがきのぬう太郎のレビュー・感想・評価

あとがき(2024年製作の映画)
3.2
吃音のアーティストと路上一人芝居する役者、この若者二人の夢に向かう姿勢と友情が描かれた8年間の物語。ずうずうしい人間と嫌々ながらも受け入れる二人の出会いから、一見ドライな関係にも見えるがどこかで相手を思いやるところがある関係性が面白かった。夢追い若者=東京だったら下北沢、というのは安直に感じるのだが、それを観ている者に押し付けるような映像ではなかった点はよかった。ハンディカメラでの映像のブレにより少々酔ってしまったシーンがあり、その割にその効果・有効性は感じられず、演技力があるキャストなので、引きの映像でも十分ではないかと(ずぶの素人の自分ではあるが)感じた。間延びした映像が多々あったが8年間の物語としては良いのかもしれない。「あとがき」のタイトルに込めた思いや意味についてはよくわからなかったが、「僕とぼくとカノジョ」の玉木監督の作品、次回作も期待しています。
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