このレビューはネタバレを含みます
比喩でなくザラついた映画。
街を襲う砂嵐の画に圧倒される。フューリー•ロードを遡る事何十年なんや。ダストボウルってのはとんでもない災害だったんだな...
引かぬ媚びぬ省みぬ男のビフォア•ファシスト絶対殺すマン。
と同時にテキサスからカリフォルニアまでのガスリーの放浪は、ホーボー(恐慌時代の労働者)の眼を介した、底から見上げたアメリカ史観になっているという。
鑑賞のきっかけは「名もなき者」ではあったけど、アメリカにおける労働組合の成り立ちという視点で、直近で観た「メイトワン1920」と(自分の中)で繋がるものがあった。
金融資本主義の暴走が労働者階級の生活を脅かす。うーんコレもう令和やろ。ってな事も作品とは関係ないけど思ったり震えたり。