よんたくろーす

マイノリティ・リポートのよんたくろーすのレビュー・感想・評価

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.8
購買活動や嗜好から個人の行動が予測される現代において、必ず話題に上がる作品。
こんなこと言うのも失礼だが、思ったよりも面白かった。
「僕の考えたマイノリティ リポート」の上をいった。

フィリップ K ディックといえばブレードランナーということもあり、鑑賞前は哲学的なイメージがあって身構えてしまったが、思ったよりもとっつきやすい。
大きなテーマはあるが、そのテーマについて深く掘り下げるのではなく、映画的なアクションも交えて楽しませてくれる。

かつ、映像の見せ方の工夫が面白い。
独特な雰囲気の暗さに加えて、古くさいけれどどこか未来的なキラキラ感もあって面白い。

管理社会に対してアメリカンな「失敗したからダメ!」って答えだけは出したけど、なんだかんだ明確な答えは出てないのがちょっと残念。
ここまでAIやデータ解析が進歩したいまなら、予知能力者なしでも同じことできるよな…。