ぶみ

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのぶみのレビュー・感想・評価

3.0
全世界氷結。バスターズ集結。

ギル・キーナン監督、ポール・ラッド、キャリー・クーン、フィン・ウルフハード、マッケナ・グレイス等の共演によるSFアクション・コメディで、『ゴーストバスターズ』シリーズの第四弾(2016年公開のリブート作品も含めるとシリーズ五作目)。
全てを一瞬で凍らせてしまう最強のゴーストに対峙する人々の姿を描く。
シリーズ過去作品は鑑賞済み。
ゴースト退治のプロでゴーストバスターズとして活動するスペングラー家をラッド、クーン、ウルフハード、グレイス、初代ゴーストバスターズメンバーとして当時のキャストである ダン・エイクロイド、ビル・マーレイ、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツが演じているほか、クメイル・ナンジアニ、ローガン・キム、セレステ・オコナー、ウィリアム・アザートン等が登場。
本作品では前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で監督であったジェイソン・ライトマンが製作に、逆に脚本を手がけていたギル・キーナンが監督となり、脚本を二人で手掛けるという役回りに変更。
物語は、前作で新たなゴーストバスターズとなったスペングラー家を中心とした物語となっているため、前作からの正統派の続編と言える内容となっており、グレイス演じるフィービーが事実上の主演とも言える活躍を見せてくれている。
ただ、これまた前作同様なのだが、導入と終盤は良いものの、中盤がガチャガチャしつつも抑揚のない展開がダラダラと続き、正直ダレてしまったため、ここは引き継がなくても良かったかなと感じた次第。
反面、太陽が降り注ぐ真夏のニューヨークが、ゴーストの力により一気に凍りつくシーンは、古くはローランド・エメリッヒ監督『デイ・アフター・トゥモロー』を思い出させてくれるものであり、フローズンサマーなる邦題サブタイトル(ちなみに原題のサブタイトルは『Frozen Empire』)の面目躍如といった仕上がりとなっている。
前述のとおり、中盤のグダグダ感が気になるものの、前作がそうであったように、本シリーズに強い思い入れがあるわけではないが、初代メンバーが登場したり、はたまたレイ・パーカー・ジュニアによる主題歌が鳴り響けばテンションが上がること必至であるとともに、それを台無しにしてしまうような謎の主題歌を聴くことなく余韻に浸れる字幕版で観て大正解だった一作。

お前はファイアーマスターか?
ぶみ

ぶみ