山本Q

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーの山本Qのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ゴーストバスターズ。ああゴーストバスターズゴーストバスターズ。ティザーは盛り上がったけど、公開が近づいてもあんまり話題になってなかったので、期待しないようして鑑賞。

してたのに、タイミングが悪かったのか愚痴っぽくなっちゃった。でも、後でいいとこも見えてくるかもしれないし、初見雑観として。

率直な感想としては、せっかく前作アフターライフで初代の呪縛、「ニューヨークを救う」「ニューニョーク行政の妨害」「変人危険人物として世間の無理解・排斥」「最後は力を合わせ打ち勝つ」「一転ニューヨークのヒーロー」という制約を華麗に拭い去ったと思ったのに、気がついたらまた『ゴーストバスターズ』の呪縛に中途半端に囚われてしまった。というしょんぼり感。
せっかく科学的才能を駆使してお化けを退治する天才少女の流れを作れたのに。

フォーマットをそのまま受け入れた、2016年リブート作の方が良いと思うくらい。というか、リブートはリブートなりのアプローチで初代から受け継いだ正当とも言える「ゴーストバスターズ」だったんじゃないかとおもうし、無かったことにされているのが悲しいくらい真摯に「ゴーストバスターズ」と向き合ってんたんじゃないかしらと思ったり。

加えて今作は、“大元のニューヨークが凍る”、“チーム内不破”、“ニューヨーク行政からの反発”、“重大な危機が理解されなく邪魔される”という要素がバラバラで段取りっぽい。ゴースト研究所をゴーストバスターズチームに秘密にしているよそよそしさは悲しい。今と昔のゴーストバスターの2チームを描写+ファミリー関係と要素が多い。事件が始まるのが遅い。“ニューヨークが凍りついて大変”がついでっぽい。などなど、一つ気になるとあちこち気になってしまう。

ジェイソン・ライトマンが監督じゃなかったのは意外。前作アフターライフがヒットしたのなら、ジェイソンさんの功績は大きいのでは?と思ってた。それとも、次作の準備を優先とか。いずれにしろ、制作サイドに初代監督の息子という強力な発言権がなく、作品の良し悪しを全て「初代がそうだったから」以上の強い判断基準をもてなかったのではないかと思う。もう、個人が責任を負える規模を超えているので、仕方のないことではある。ダン・エイクロイドにだってできないくらいなんだから。
とモヤモヤはこれくらい。すっかり厄介な人になってしまった。

いいところは、フィービーは相変わらず魅力的でよかった。美人が癖毛とめがねにするとああなるのかな?あと、消防署に戻ってきたところ。初代チームのメンツが元気そうなこと。

シリーズが続いて欲しいわけじゃないけど、作るなら見る!
山本Q

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