新人監督のデビュー作をどこの映画館で上映するかでその監督の未来が決ってしまうのだろうか。
だとしたら、『チャロの囀り』の末吉ノブ監督の未来はどうなっていくのだろう。
希望と不安の映画館デビューです———北條誠人(ユーロスペース支配人)
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「チャロの囀り」
さすがMVの世界で名を馳せた末吉ノブ監督。冒頭から雄弁で、尚且つ美しい映像に引き込まれました。但し、よくあるオシャレ系アート映画と思うなかれ。今作は、映画とは「かくあるべし」というものが散りばめられた末吉監督渾身の秀作です。記憶とともに言葉を失った男、チャロを演じた卯ノ原圭吾氏の切なくもどこか愛嬌のある演技にも注目です。是非大きなスクリーンで見てほしい作品です———関谷信浩(東放学園)
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覚醒しないままのアルジャーノン。
だから、さらに愛の物語は切ない。
一生忘れられないほど美しいショットがあった。
この映画に出会えたことに、感謝したい。
ありがとう———今関あきよし(映画監督)
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純粋な想いを足気にする現実という世界を、真っ直ぐに批判する末吉監督の眼差し。
眩しいくらいのその眼差しを,私たちは遮ることなく、受け止められるのでしょうか———小嶋貴之(映像監督)
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