KnightsofOdessa

モーヴァンのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

モーヴァン(2002年製作の映画)
4.9
[勝手に自分の人生から消えやがった人間のことなんざ知ったことか] 99点

2000年代前半を代表するエロかわ女優といえば、私の大好きなサマンサ・モートンだろう。よく分からん理由で唐突に自殺した恋人がぶっ倒れている部屋で、無気力に横になっているモートンの横顔から始まる本作品は、もしかしたら『SAW』なのかもしれない。勝手に自分の人生から消えやがった人間のことなんざ知ったことか、という精神がモーヴァンを羽ばたかせる。それが棄てた人間でも死んだ人間でも変わらない。もしかしたら私もこうやってバラバラに解体してやった後国外逃亡という道を選んだほうが正解だったのかもしれない。力強くて、真に自由だった女性の話。

ママス&パパスの"Dedicated to the one I love"を使った映画にハズレがないな。『ザ・ワン・アイ・ラブ』に『Queen of Earth』にこれと。只管にサマンサ・モートンが可愛い映画だった。
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