本当に良い映画だった。
ダンスもだけれど、映像作品としても楽しい。
ピナバウシュのことは何も知らずに見たけど、映画内でもあまり詳しい説明はされないままで、ただひたすらダンスの映像ばかりが流れる。
調べてみると4つの演目を混合させて映像にしているらしいけど、ずっと見てて飽きない。
踊りに凄みがある。
踊りなのか?と思うところもあったり、全然わからないなと思うところもあるけど、次々と場面が変わり新しいダンス、新しい場所になっていくおかげで飽きないし、面白さを次々に発見できるのが楽しい。
この発見みたいなのは、ユーモアのおかげもあるかもしれない。
よく分からないのだけど、でも何かこれは笑えるな、というところがいくつもあって、
そこからこのダンス良いかも…このダンス良いな。とつながってゆける。
コンテンポラリーダンスは全く知らなかったけど、それは観ることとは別に関係ないんじゃないだろうかと思う。
踊りも良いけれど、映像作品としての面白さもある。
舞台を前にした観客の視点だけでなく、舞台上で演者の近くの視点から見ることで、一気に劇、映画のように見れる。
それに、4つの演目を混合したり団員のピナバウシュへの言葉を挟んだりと、無作為な映像の羅列にも思えるのだけど、全体を通して見ると何故か感動している。