けんけん3号

ありがとう、ごめんねのけんけん3号のレビュー・感想・評価

ありがとう、ごめんね(2023年製作の映画)
3.5
ネトフリで紹介されていた作品。コメディってなってたから鑑賞したのだが、内容は以外とシリアスだった。テーマもありがちな家族間の葛藤で、大事件は起こらないが、リアルな感じのわだかまりが描かれる。両親の離婚により疎遠になった姉妹。それぞれの想いがあって恨んだり、許せなかったり…。話は変わるが、私の父の兄弟、姉妹たちが実際に疎遠状態。昨年、父が他界したが、誰も亡くなったのは知らない状態。当事者じゃないと分からないわだかまりがあるのだろうが、そんな状態を目の当たりにしているので、複雑な気持ちになった。そんな現実を見てるから、なんだか胸に染みたわ~。家族って遠慮がない分こじれるとややこしい。映画は、旦那さんが亡くなって、新しい命が産まれる。それがきっかけで、姉妹、父親、義理の両親との関係を見つめ直す。この家族にとって、いいタイミングだったんだね。タイトルの「ありがとう、ごめんね」がなかなか言えなかったりする。これだけで解決はしないかもしれないけど、和解の最初の一歩にはなると思う。ラストはそんな兆しが伺えるので希望が持てる。90分の作品だが、サクッと観る感じじゃなかったよ。家族って難しい…。