言葉は
薬のようなもので
即効性は意外とない。
耳に届いた瞬間に
強烈な刺激を与える言葉もあるにはあるけれど
それでも "効く" のは大抵
ちょっと時間が経ってから。
効いたかどうか
一生わからないこともありますし
体に合わず
苦しみ続けることもありますし。
長年のつっかえを
じわっと融かしてくれることも、ある。
スウェーデン産
ばらばら家族の邂逅の物語でした。
出産を控えたある朝
夫を失ってしまったセラと
長年音信不通だったリンダの姉妹が主軸。
普通の暮らしだったなら
向き合わずに済んだ感情と
口に出さずに終わっていただろう言葉って
実際にありますもんね。
誰だって窮地なんて嫌だし
悲劇はできるだけ
起きてほしくないに決まっていますが
あとから振り返ると
”あれがあったから” のプラス面も見えてきたり。
派手なことは起こりません。
ショックやスリルからは遠めです。
スキー板みたいに
最後がちょっとだけ上向きのファミリー映画。
