今泉監督の新作ということで、封切りの週末に観るつもりが出遅れて通院の平日休みのタイミングに。あと、冒頭数分(引っ越しする少し手前まで)間に合わず。
原作、アニメとも見てないけど、もしかして後日談的な感じ?と思った。(後で知ったけどドラマ版があってその後、という位置づけなのね)。前半主人公二人と元同級生が絡む辺りのやり取りは苦手な小っ恥ずかしい感じ満載で正直出ようかと思った程。めちゃキツかったー(>_<)大人に子供の演技をさせている感じが(特に西片)
でも、中学生のカップルの話になった辺りから一気にエンジン掛かった感じ。こちらは年齢に比して無理のない演技なので苦しくなくなった。
冷静になってみて行くと、この映画、「人と向き合う」「人と関わる」勇気についてのお話なのね。絵的には椅子とかキャンバス、遠景の景色と、今そこにいる人との対比が美しい。
「人と向き合う」「人と関わる」という点については、個人的に絶賛行き(生き)詰っているタイミングなので、みてて辛い感情もあるのだけど、描き方のせいか嫌な後味ではなかった。
キャストでは江口洋介さんがカッコよかった。今こんな雰囲気なのね。あと、大関さん役の白鳥さんがとても印象的だった。「かわいい」とか「綺麗」だけじゃない、いい意味で心に引っ掛かるような表情。成長したらどんな女優さんになるのかしら。
全体としてみると前半45点、後半88点という感じ。多分年齢設定的にも内容的に漫画として読んだ方が自分は楽しく見れると思うので、原作を読んでからもう一度観たいな。また前半は悶えるだろうけど。
あ、でも「アンダーカレント」みたいに自分が過度に原作に思い入れがないのは良いね。