やわらかさんの映画レビュー・感想・評価

やわらか

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アンダーカレント(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

2.9。

この点数は自分としては明確に低い方なんだけど、有り体に言って原作のマンガへの思い入れに引きずられた評価。純粋な映画に対しての評価でないことを冒頭で宣言します。
(言っても詮無いこと書くなよ
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

かなり楽しかった。トリッキーな作りで、映画的な技巧の部分だけでも見応え十分。

ある意味飛び道具的な撮り方をしているのだけど、それを成立させるために、出演の皆さんが本来持っている演技者としての輝きをう
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

関東大震災の直後に千葉県で起こった、朝鮮人と誤解されて日本人の行商人が虐殺された事件を題材としている。

森達也作品としては失礼ながらとても真っ当な劇映画で、自分は「FAKE」の印象が強かったのでびっ
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

とても楽しかった。

一般的にはお利口な映画と扱われるのだろうけど、個人的にはバカ映画的に好きだったな。(お利口な映画としては説明が多すぎるし締めも弱い気がする)

ケンたちの垢ぬけない振る舞いを誇張
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

北欧サイキック・ホラー。ちょっとAKIRAっぽさもあり。自分的にはこれがギリギリ最後まで観られる怖さかな。キツかったけど何とか。

子供とか猫とか結構タブーっぽいものに踏み込むところが北欧らしい(偏見
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セブン(1995年製作の映画)

4.2

多分映画館では3回目。

前回鑑賞してからそんなに日がたってないので、目黒シネマで「羊たちの沈黙」とセットになってなければ観なかったかも。

でもやっぱり凄い。面白いより凄い。

演出、デザイン、色、
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

なるほど、ストーリー性のないゲームはこうやって映画化するのか、と感心した。

シナリオはほぼ透明なぐらいに薄めておいて、ゲームをプレーしたファンが自分が愛するマリオやドンキーコング等のNintendo
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.9

評判良かったから観に来たものの、吹替であることを劇場で気づいてちょっと後悔。序盤で合わなかったら、最悪途中で出ちゃおうかなーとか思いつつ観始めたら、、、や、途切れることなくめちゃ面白いやん。

原作知
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.8

自分的に「観れていなかった有名作品」リストでもかなり上位にあったこちら。目黒シネマのGWサイコスリラー特集でやっと観れた。

若々しくも芯のあるジュディ・フォスターも、言わずと知れたアンソニー・ホプキ
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Winny(2023年製作の映画)

3.9

当時の状況をある程度知っていると、スクリーンの「外」のことまでいろいろ考えてしまうのだけど、映画としてはメチャ面白い。特に後半の展開は秀逸。

東出昌大さんの強烈なキャラクターが分かっていながらも事実
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

人によってどういうジャンルの映画として観るか変わりそうだけど、自分的には楽しかった。現実との距離が近いMCU?日本のサブカルっぽさもかなりあったような。

ミシェル・ヨーがめっちゃ躍動してて60歳とは
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オットーという男(2022年製作の映画)

2.9

見始めてしばらくすると違和感。???これ観たことある???で、しばらくしてデジャブの正体に気付いた。

何年か前にやってた、北欧のどこかの国の映画のリメイクだ。たぶんシネマカリテ辺りで観たやつ。

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バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

3.8

1971のアメリカ映画のリマスター。全く知らんかったけど、おもしろそうだったのと、他の映画までの繋ぎで良かったので鑑賞。

結果、かなり当たりだった。

いや、正直イントロ後30分ぐらいから少し寝てし
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

ある意味ありがちというか、創作とビジネス、理想と現実の対立であったり、青春ものロードムービーでもあったり。そういったありふれた素材でも、絶妙のバランスで描くべきものを描いて作り、編み上げた名作。

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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.9

基本的には「シン・ウルトラマン」と同様にNot For Meだったのだけど、事前の噂でハードル下げたせいか結構楽しめた。

特に柄本佑さんは「シン・ウルトラマン」の山本耕史さんのように、キャラが立って
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.9

役者さんに「当て書き」という言葉があるけど、この作品は舞台となる劇場に対して当て書きされたような映画だった。

ロケ地の川越スカラ座は自分も何度か行って映画を観ていて、その度に特別な思い出になるような
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

前作観ていなくて、本当のIMAX 3D作品どんなもんかと思いつつ鑑賞。

3D眼鏡家にあるのに持ってくるのを忘れてまた購入。見づらさとかはそれほど感じないけど特にありがたいとも思わなかったかな。ストー
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バビロン(2021年製作の映画)

2.9

長い!!!

いや、時間は事前に確認していたけど、体感的にもめちゃ長かった、、、。正直一時間ぐらいは削れそうな気がした。某地下のシーンとか無駄に引っ張ってない?トビー・マグワイアへのサービス?一週間後
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.2

(たぶん)はじめて劇場で観たけど、いやー、さすがにおもしろいなぁ。

自分はこれまでちゃんと観ていなくてよく分かっていなかったんだけど、この映画はレオナルドディカプリオというよりも、ケイト・ウィンスレ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.4

「パラサイト」のお姉さん役パク・ソダムさん主演のドライビングアクション映画。ぶっちゃけベイビードライバー+コリアンノワール。

それ以上でもそれ以下でもないので、コメントが難しい。自分はどっちかと言う
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.3

自分は音楽をテーマにした映画結構観てる方だと思う。大御所のアーティストの伝記的なやつとか、伝説のライブのレポートとか、本人や関係者のインタビュー集とか。

これはこのジャンルでも珠玉の一品。まず、撮っ
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

ジャンルとしては、飛行機を舞台にしたパニックムービーになるのかな。「新感染」にも通じるスピード感とコリアノワールの黒さ、あと政治的な味つけが長尺でもダレずに最後まで楽しめる。

イ・ビョンホンさんは最
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

映画として評価するなら、恋愛感情のきっかけや誰かと知り合う部分が唐突なので『えっ?』って思うこと多数。

ただこの作品については、セカイ系な描写が身近な現実の場所や直接的に自分が体験した出来事にリンク
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

ロボコップやジュラシックシリーズの特撮で知られるフィル・ティペットが監督したストップモーションアニメ。

ストーリーほぼないけど、世界観的に自分の知ってる範囲で表現すると、弐瓶勉作品をグログロにした感
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.1

今泉監督のテンポ素敵だなぁ。
 
特に前半、会話の中で
「え、」
って固まるシーンが多いのだけど、そういった空白のタイミングで僅かに交わされる視線、主に稲垣吾郎さんの表情だけで満足してしまうのはちょっ
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RRR(2022年製作の映画)

4.1

都内の夜の回がいっぱいだったけど、観た人の評価軒並み高いので早く観たいと思い、ちょっと無理して川口まで出てナイトショーで鑑賞。

同監督作品の「バーフバリ」の楽しさ、他の国の作品で感じない「過剰さ」は
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.1

タイミングを逃し続けていた『LOVE LIFE』を、やっと観れた。

前作の「本気のしるし」、今回は矢野顕子さんの曲と、深田監督は私の好きなものを自分の作品にしてしまうのでなんか悔しい(笑)。

前作
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王立宇宙軍 オネアミスの翼 4Kリマスター版(1987年製作の映画)

4.3

テレビとか最近では八王子の美術館でのイベントとかいろんな形で観ているけど、映画館で観たのはもしかしたらはじめて?

もう歴代の作品の中でもトップクラスに思い入れがあり、今さら何か評価が更新されることは
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熱いトタン屋根の猫(1958年製作の映画)

4.0

新宿ピカデリーのポール・ニューマン特集で。

そもそも自分はポール・ニューマン作品ほとんど観てないけど、彼の作品の中でもこれが映画館で上映されるのって珍しいよね?有名じゃないので、正直観る前はあまり期
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犬王(2021年製作の映画)

2.0

「突然炎のごとく」「PLAN 75」とあまりエンタメ的なカタルシスのない作品を観て、アニメなので気持ちよく終われるかなーと期待して観賞。

結果、全然違った(笑)

いや、アニメとしては悪くないと思う
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

ショートショート小説とか手塚世代の漫画でありそうなベースのアイディアを、現代の時事ネタにのせて映画化した、といった印象。「仮にこんな事が起こったらどうなるか?」のアイディア出し的な。

自分的にこうい
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.9

はじめてのトリュフォー作品。何となく割と最近の人のイメージがあったので、上映始まった瞬間カラーでなくてびっくりした。

早起きしたせいもあり、冒頭30分ぐらいうつらうつらして、途中で出てしまおうかと思
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親密さ(2012年製作の映画)

4.2

自分が濱口監督作品を観るのは、最近のものを中心にこれで5作目なのだけど、劇中劇やワークショップが挟まって、いずれも複雑な構造を持ってるのに「難しい」とは思わせないのはすごいなと感心する。

「~が良か
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

これ自分的に、「何となく観たことある気がするけど記憶が曖昧な作品」ランキングNo.1だったけど、やっとはっきりさせることができた。結果、全く観たことなかった😏

で、感想。マフィアモノとしては、金、女
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.9

ファン・ジョンミンがファン・ジョンミンに扮する、というトリッキーなサスペンス。

とはいえそこは韓国ノワール。血のりドバドバのいつものアレ。名優でも容赦なく殴られ、縛られ、果ては○○まで、、、。ただ、
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.1

虚構にいかに説得力を持たせるか、というチャレンジの優等生的な。別に長い台詞とか、難解な脚本とかそういうものは要らなくて、カメラと演技と音。それで何を見せるかという。

「イヤイヤ」って言いたくなるよう
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