函館が舞台ということで。
東宝。
【もっと頭悪いコナン映画待ってます】
個人的には銀翼の奇術師で飛行機落下以来の函館。キッドは函館が好きなのかも。
コナン劇場版ルーティン
①「江戸川コナン、探偵さ」(ドヤ顔)②ガッチャンコタイトルイン+爆音メインテーマ+高速プロローグ③阿笠博士のつまんないギャグ
ミステリーを自称する通り、なかなか複雑だった。コナンの今までの知識、これからの知識、歴史的知識、地政学的知識、などなど覚える内容が多すぎる。
大枠自体は、タイトル通りという何とも捻りない締まりだけど、まぁ。
映画だけの登場人物が多すぎるのもあるし、最近のコナンの登場人物に追いつけていなかった。謎解きミステリーっていう要素が強いのはわかるからその筋が好きな人にとってはたまらない作品だと思う。だけど、上映後劇場から上がっていた声は「情報量多い」でしたね。
あと怪盗キッドの真実がどうだとかって宣伝されてますけど、まじっく怪斗との青山剛昌ユニバースが展開されたっていう感じの描かれ方でした。
もっと謎解きが浅くて情報量少なくてもいいから、恋愛とアクションに時間を割いて欲しい。
アクションについて。平次と聖が函館山を向かいにして飛行機の上で闘うし、五稜郭でのカドクラとの闘い、ロープウェイの上を走るコナンなど、確かに活劇感はあったけど、ちょっとカメラワークイマイチ感あったかも。もっと派手にめちゃくちゃに函館の街を壊しても良かった。けど、平次と聖とコナンのバイクでのチェイスシーンは良かった。
恋愛について。聖というライバルが居るんだけど、ちょっとなぁ。すでに「新一と蘭」「平次と和葉」っていうつがいのカップリングは存在するわけだから、それを根底にもう少し物語が展開してほしかった。和葉に会いに行きたいのに、行けないとかそういう設定を作って、平次の感情を吐露する場面とかあった方が。
まぁ観客からしてもティーンエイジ向けなので、正直これぐらいの塩加減がいい感じなのか。
函館に住んでいたものとしては満足なロケーション。五稜郭すぐそばの警察署、函館山、五稜郭タワーのガラス床、金森レンガ倉庫横のラッキーピエロ(でも許可降りなかったのか、描かれ方が抽象的になってる)。あともちろん、ずーしーほっきー!
函館住みの人にとっては、aikoの主題歌のエンドロールで流れる豪華な現地風景だけでも、満足なんじゃないかっては思う。まぁ地方都市感は省かれて、観光客向けの煌びやかさが際立っていたけど。あと大泉洋のお兄ちゃんがいまの函館市長なんだけど、かなりギャグキャラで消化しないところが良かったかも。
情報量の多さでは明らかに入場料をペイできるなぁって思った。大味としての謎解きはわかったが、なんかスッキリしない部分が多すぎる。でも映画館で見ると爆音でメインテーマ聴けるからいいよね、でも内容は、ということでこの評価。
コナンの明らかな賢さ、だけど小学生の一面もあるから一般人に話しかけられた時に露呈するそういう幼さのギャップがナルシズムと絡んで、何とも共感性羞恥なんだよなぁ。そして結局進まない和葉と平次の関係。
超展開が何でも許される流れと、久々見たらオシャレすぎるオープニング映像に爆笑。