モリ

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のモリのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ハロウィンの花嫁→黒鉄の魚影と傑作が続いて上がりに上がった期待を裏切られた気分になる作品だった。
序盤の服部がステンドグラスを破壊したり護衛品の刀で躊躇いなく戦闘するのはもはやそういう作品だからで許容できるとはいえ、街中にスタングレネードをばら撒く伊織無我や飛行機の上で戦闘するシーンには思わず笑いが堪えきれなかった。
同作者の他作品キャラが多く登場したり宝を巡って様々なキャラが争うのはお祭り感あってある種のコナン映画らしさを感じた、だがその分キャラの背景が薄すぎて唐突さがあり、真犯人の動機に感情移入しにくすぎる。ミステリー要素は近年のコナン映画にしては多めではあったが中身はこれまでと変わらず露骨すぎる伏線の張り方に他キャラの横槍で突然のひらめきが生まれたりと軽薄で尺に伴ってない。
相変わらずキッドも主演映画になるとポンコツさが表に出すぎてしまってカッコ良さで挽回できない程度には粗が目立ってしまってるし。大岡紅葉と伊織無我のコンビもめちゃくちゃやりすぎてている意味ありました?って感じだし。
最後に黒羽盗一が存命な上に工藤優作と兄弟→キッドとコナンは従兄弟とかなり重要な情報公開という衝撃的なシーンがあったとはいえそれは映画の評価とは分けて考えるべきであろうし今年の映画は全体的に大味すぎてうーんとなるシーンが多いという印象。
モリ

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