2024年50本目(映画館13本目)
スウェーデンの絵本作家ピア・リンデンバウムによる「リトルズラタンと大好きなおじさん」を、「ロスバンド」のクリスティアン・ローが監督をつとめた。
前作が大好きな作品だったので新作を楽しみに待っていた。
とにかくエッラが可愛すぎる作品だった。
オットーとのやり取りも良くて、小さい子ならではの独占欲や嫉妬なんかが上手く表現されていた。
可愛い姪っ子だから許されるけど、そうじゃなかったらなかなかのものも多い。
スティーブが終始かわいそうすぎるけど、彼自身はめちゃくちゃ優しくて良い人。あんな素敵な人ならこっちも好きになっちゃうよって感じ。
途中エッラを誘ってサッカーをするシーンがあるけど、あのシーンがかなり好き。
これからいじめて追い出そうとするエッラも複雑な気持ちで参加するけど、あのなんともいえない顔とそれでも大好きなサッカーだからやっちゃうよね。
少し罪悪感を覚えたはずだけど、それでも悪事をやり続ける。
小さい子とはいえ、少しは悪気を持てと言いたくなるけど、どこか憎めないあどけなさと可愛さがある。
トミーが怒る理由もわかるってか怒らない方がおかしいけど、それでもしっかりエッラに対する愛は変わらない、エッラが嫌がるなら今結婚はしないと口にするトミーも素敵すぎる。なんというエッラ想い。
エッラの両親について序盤しか触れないけど、忙しいとはいえちょっと放任主義すぎる気がする。だからこそその愛情や気持ちの向き先をトミーに向けたんだろうけど。
楽しみにしてた遊園地に彼を奪うような人が着いてきたらそりゃ嫌だよね、しかもトミーはスティーブの相手ばかりするし、そっちばかり気にかけてる。そら拗ねるのも納得。あれに関してはトミーが悪い、そして思い返しても最初からスティーブが素敵すぎる。
これは可愛さで許すエッラよりもあまりにも人が良すぎるスティーブの方に惹かれてしまうよ。
音楽は変わらず最高すぎました。トミーとエッラがデュエットする曲がすごく好きだったけど、曲名がわからなかったのが残念。
エッラもトミーもだけど演技はそこまで、どちらも初々しさを感じた。でもそれを軽く上回る可愛さとほっこりさ。