水蛇

MONTEREY POP モンタレー・ポップの水蛇のレビュー・感想・評価

4.5
大好きっていえるのはthe whoくらいの状態で観たけどどのアクトも絶品。ラヴィ・シャンカルほとんど興味なかったのに号泣した。映画館で静かに座ってるのむしろ辛い、踊って拍手したい…

・がなるように歌うジャニスの顔だけじゃなくて足元を何度も映すのいい〜意外と頼りないキトゥンヒールのミュールで立ってるんだね

・ピートのギター破壊はすでに恒例のパフォーマンスとして洗練されちゃっててお疲れさまです感が勝る

・圧倒的センター、キース・ムーン

・伝説のジミヘンのギター放火は盛り上がるよりも真顔で引いてるお客さん多数なのがリアルで笑っちゃった

・オーティスにはあのステージさえ小さい、街ひとつもってこい

・一瞬映るブライアン・ジョーンズがてくてく歩いてるだけなのに時代に愛されてるのがわかるライオンのようなかっこよさ、ダメ男だとわかっててもくらくらした

・"indian and japanese music"というジンを売ってる男性いたけど読みたすぎる

・くすんだ色調のせいかファッションも思ったほどカラフルじゃなくていい感じに汚れてて楽しそう

・ヘルズエンジェルズのライダース

・死後の光景かなと思うくらいトランシーなラヴィの超絶パフォーマンスに寝てるのかトランス状態なのかわからないみんな最高

髪にお花を挿してあたたかく愛しあい音楽に身を任せる、そういう理想に燃えた時代があっさり終わったことを知りながらこれを観るのはある種の答えあわせだよね。わたしはあの時代を知る人達がいうほど当時がいい時代だったとはあんまり信じてない。というか美化されないものはないから、どの時代の思い出も話半分で聞いてる。だけどそこで感じてたはずの感動とかは否定できるわけがない、真実はそれだけだ。そんな空気が真空パックされてる。
水蛇

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