おかちゃん

MONTEREY POP モンタレー・ポップのおかちゃんのレビュー・感想・評価

4.7
本作品は、DVD💿️も手許にあるのだが、今回レストアされるというので、期待を胸に鑑賞した。📽️映像としての貴重さは、【レストア前のReviews】で記述したのでそちらを参考に☝️
ここでは今回、改めて感じた点や気がついた点を記述する事にした。

【レストア感】➡️まあまあかな…。
▪️凄くよくなった感は無い。とわいえ大スクリーンでザラつきはないので、よくなっていると思う。そういえば、マニアに不評Otisの逆光Stageも見易かったと思う。暗さの露出補正してある?
▪️音源🎵も古臭いショボさは、改善されていると思った。

【改めて感じた点】
▪️振り返れば、今でいうWorld Music🥁とかAmerican roots music🐴をAmerican people が探し始めた初期段階である事が分かる。レストア前のreviewでも記述したが、J-phillipsの企画意図が上手くいき当時の一般的視聴者の興味を捉えたArtist選択は、様々な音楽ジャンルが開拓されて行く大きな転換期だった。
・例えば、Ravi ShankarはBeatlesの影響で急に広まり、
・例えば、Otisは当時の米国南部の黒人radio局で人気があったくらいで、全米の白人が耳にするのは初めてだったという(日本でも、洋楽fan間のしかもごく一部のBlackMusic好きだけしか知らない)。
・また、Whoも英国のBig Band という位置付けでしかなかった。

▪️そして、この後'Woodstock 'を経て各ジャンルが広まるのだが、音楽文化の歴史変遷としては'70~90年代Pop Musicの商業化を経て(単なる異国趣味でなく)World Music なる純粋な音楽ジャンルになるのに少し時間を要している。
因みに、映画でのトリはRaviだが実際のLive会場では、Mamas & Papasがトリで 'California Dreaming'を歌って終了。

▪️このMM&Pは、当時流行のFolk Duoだが、いろいろ芸能Gossipを巻きMama CassはSolo singer(森公美子みたいなもの)、Michelle Phillipsは女優として映画出演もしてる(映画Dillinger)。

▪️皆さんのreview を見ていて、やはりJanisとJimiとWhoの評価が高く、いろいろ考えさせられた。だって、60年近く前の音楽文化だぜ?普通なら「古臭い‼️」っと言って切り捨てる発言があってもよい筈。しかし総じて皆さんのReviewsは、カッコいいだの、感動しただの…🥺😖💦
・JanisはこのBack Bandに厭きたらなくなり、結局新Bandを編成し直す。
・Whoも単なるHeavy rock に収まらずロック・オペラなる作品へ発展する。
何が言いたいのかと言うと、音楽的には進化しているのに、人々の心打つものはtechnicや音楽的高尚さでもなく、たどり着く処は「魂の叫び」なのか、「如何に本物なのか?」という事実。

▪️そして、もう少し突っ込んで言えばJanis にしてもJefferson Airplaneにしても、まだ駆け出しのamateurであり、さほどのBig nameではない。著名PromoterにBill Grahamなる人物がいるのだが、「San FranciscoのBandのほとんどがProという意識は薄かった。」と語っている。と言うのも、「彼らのほとんどがHippie Communeから出てきたアングラ劇の劇伴Band だから…」。
つまり、このMovement の凄さはAmateurismによる点だという事。
しかし、POP Music の宿命で結局は商業化されamateur独特の個性が失われていく…。そういう意味では、Janis もJimiもこの時点で昇天してしまったのは、 luckyだったかもしれない😢
本当に素敵な時代だった🌹🌸🌺
R.I.P