少女ライリーを司る感情のヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ。
ライリーが13歳になり、シンパイ、イイナー、ハズカシ、ダリィーという、新たな大人の感情が登場する。
ハイスクールの複雑な環境が、ヨロコビたちの原始的な感情だけで通用せず、やがてシンパイたちが少女ライリーの司令部の中心となる——。
前作に引き続き、人間の感情を擬人化したアニメーション。
より複雑な感情が登場し、前作よりもパワーアップした内容となっている。
ただ、前作から通ずるメッセージは一貫したもの。決して1つの感情だけで人間は成り立たない。また、他者との協力がなければ物事は解決しない。
幅を利かせたシンパイたちも、ライリーをどう扱ったら良いのか解らなかった。
前作のヨロコビと同じ状況。
自分の力を信じることも大切だが、それだけで全てが解決するわけではないことを示唆している。
前作は、主に親子関係を軸としたストーリーだった。本作は、学校のホッケーメンバーとの関係を軸にしており、少女ライリーの成長に合わせた変化を加えている。
そして、感情どうしの関係とライリーの思春期を見事にオーバーラップさせており、前作に負けず劣らずの良作だと思う。