tetsu0615

またヴィンセントは襲われるのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

正直に言うと、かなり謎が多すぎて???という映画だったというのが感想です。

目線が合うと襲われるという設定は新しいというか、これ一本の設定で映画を作ろうという気概はスゴいと思う。

ただ、目線が合うというのもかなり曖昧な判定だし、合ってすぐなのか時間差があるのかも曖昧、明らかに合っていそうな人でも襲ったり、そうでなかったりとグレーな状況が多く、何秒間とか回数とか関係性によって変わるとかもう一歩設定が欲しいところかなと思いました。

主人公ヴィンセントの行動にもツッコミ処が多発。彼は住んでるアパートで子供にも襲われ、他の大人たちから非難を浴び(ここの子どもだけを信用してヴィンセントの話を聞かないあたりには社会風刺とかも込められてそうだが)、実家に戻り別荘のカギを借りて逃げるわけだが、その間の仕事をどうしてるのかに始まり、目線が合うとそうなるかも知れない?と気づいたのにメガネやサングラスを試さない。目線を合わせずにいられそうな場面でそんなに振り向くなよとか世渡りの下手さ加減とこの状況で恋に落ちるという能天気さは笑うべきなのか?というのがツッコミ処だったりする。

道中で彼は元大学教授で同じ状況にいた男に出会い、同じ状況にある人たちのコミュニティサイトで交流を深めるのだが、そのコミュニティサイトもなぜか他のSNSを削除させるのかの意味も見いだせず(いつか終わるかも知れないのに世間から完全に隔絶するのはどうなのか?)元教授の行く末も曖昧。ヴィンセントの元カノが職場にいるとかいう設定も放置プレイ、近所の子どもの暴力性が治ってないことや反撃して人を一人殺してしまったことに関しても触れず終わるなどどこか不完全燃焼というか処理していない問題が多すぎるままに、この暴力の現象がフランス全土まで広がっていくという、まあまあツッコミ処は多発しているのだが、なんだかんだで最後までハラハラしながら見れたのは良かった
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