Naoya

侍タイムスリッパーのNaoyaのレビュー・感想・評価

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)
2.9
幕末の武士が斬り合いの最中、落雷が起きた。男が目覚めると、時代劇の撮影所にタイムスリップしていた。コメディ・ドラマ作。武士が、現代の時代劇の撮影場所にタイムスリップしてしまうという斬新さが良く、単に“現代”だけにしていないところが秀逸。物語の組み立ても面白く、男の困惑しながらも、時代劇の撮影に馴染んでしまうところ、斬られ役として生きていく姿は楽しめる。時代劇に対する作り込みも良く、時代劇への愛を感じさせる展開も多々ある。コメディ色も強いが、“現代にタイムスリップしてきた武士”という設定が、これ程素晴らしいドラマを産むとは予想できず、時代劇ものとしてのヒューマンドラマも色濃い内容になっており、結末に集約された展開は圧巻で見応えがある。他の時代劇を追いたくなるような熱さがある。
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