いい映画だった。
画面はツルツルテカテカしてるし、ショットも例えばクライマックスの撮影現場に主人公が現れるシーンのショットなど全然ダメだと思うのだけど、この映画を作っている人,携わっている人の思いが感じられて、その人たちの存在が濃厚に感じられて、それは映画にとってとても大切なことだと思う。例えばジョンフォードの映画を観る時、例えば小津安二郎の映画を観る時、物語の世界を観ると同時にその映画を撮ったり脚本に頭を悩ませたり演じたり、そういうメタ映画的なことを色々感じ考えそこにも感動したりする。そういう意味で、この作品は関わっている人たちの体温が感じられて、いい映画だった。