あぁ面白かった…時代劇バンザイ！
「太秦ライムライト」を
見終わった時に感じた、
「やっぱり時代劇ってイイよねぇ。」
という同じ思い。
これも元々は福本清三さんが
出演するはずだったとか。
現代にタイムスリップしたサムライが、
あれこれ巻き起こすコメディ。
との前知識はあったが、
中盤の展開に「この手があったか！」
と思わず膝を打つ。
髷姿の役者が街中を
ウロウロしている(た)京都という
土地の特異性も上手く
活かしているのも心憎い。
とにかく主演山口馬木也の
生真面目さが十二分に生かされ、
それが笑いにつながる。
ショートケーキを前に
涙する姿には泣かされた。
会津藩士の悲しい末路など、
時代劇ファンの琴線に
触れるのも忘れず、
俳優もスタッフも、
実直に映画に取り組んでいる様が
見受けられ、好感が持てる。
つい、幕府の滅亡を目の当たりにし、
慟哭する高坂新左衛門と、
斜陽に向かう時代劇の姿を
重ね合わせてしまうが、
それでも前向きに、
このような映画が作られ、
話題になったことが嬉しい。
でも、黒澤明の骨太なのや、
市川雷蔵の文芸的なのや、
勝新の座頭市、富さんの子連れ狼に、
錦ちゃんの宮本武蔵5部作とか、
東映のトンデモアクションなどなど…
もっと沢山の面白い、
優れた時代劇が日本にはありまっせ！
と声を大にして言いたい。
