ロブ・ライナーによる法廷サスペンス。
キューバーの米海軍基地で起きた殺人事件を種にした法廷劇が巻き起こる。
米海軍といえばとても大きな組織だが、本作の大略は軍内における裁判なので、舞台設定は小さめ。その中で個性あふれるキャラたちが、己の信条に従い行動する人間ドラマである。
落伍者の部下をしめる暴力的な制裁が悪であって、それに従順した部下は無罪なのか、はたまた敵基地前での過酷な任務を行う軍にとっては、その制裁も必要悪なのか、などなど社会的背景やポジションを考慮すれば議論百出だろうが、普通に物語として面白いのは間違いないし、中尺の割にはサクッと観れる。