さしみ

ぼくが生きてる、ふたつの世界のさしみのレビュー・感想・評価

4.5
コーダ(CODA):Children of Deaf Adults/聴力が弱い、または全く聞こえない親を持つ子供。

五十嵐大さんのエッセイを映画化、吉沢亮さんの代表作品になるかもしれないと感じた心震える演技でした。
本作が始まった瞬間に「あ、また素晴らしい作品に出逢えた!」とドキドキ。

宮城県の港町に暮らす五十嵐家に男の子(大)が誕生します。
父と母は耳が聞こえず買い物に行っても大は母の“通訳”をします。
周囲からは障害者の子供として自身に向けられる目を気にして授業参観など第三者に親を会わせなくなり反抗期も重なりつい母親にひどい事を言ってしまったり…。
そして青年になった大は宮城から東京に移り住み…という話しです。

大さんの幼少期を演じていた子役さんがめちゃくちゃ吉沢亮さんに似ていてスッと青年期への成長がスムーズでした。
そして五十嵐家の父と母、祖父と祖母や親戚のおばちゃんなど皆明るくて両親の耳が聞こえない事を気にしない(…とまでは言い切れないが)それは個性と思っているぐらいの感覚で自己肯定力が高いのです。
特に祖父役のでんでんさん、祖母役の烏丸せつこさんが良い味出してました。
個人的に親戚が宮城県に居るので話し方や風景が懐かしく感じました。
東京で出逢う人々の中でも印象的なのは調子の良い上司役のユースケ・サンタマリアさん。
出演シーンは多くはありませんが独特の雰囲気で存在感抜群でした。
なぜか最近お年頃のせいか(^^;)映画館で泣く事が多いので今日は泣くまいと我慢していましたがラスト数分間で心を持っていかれました。
お母さんの笑顔+無音はダメですよ〜(ToT)
ヒューマンドラマが好きな方には配信になってからでも良いのでおすすめの作品です。


明日はパフェ食べに行こうかな(^^)
さしみ

さしみ