OSHO

ラストマイルのOSHOのレビュー・感想・評価

ラストマイル(2024年製作の映画)
3.4
TVドラマクオリティ。

社会派の勧善懲悪的なストーリーは決して悪くはないけど、ちょこちょこおかしいところがある。

まず、同じ会社、同じ物流センターから、爆破事件が5回も起き、亡くなった人もでたら、外資系だろうがなんだろうが、流通ラインを停めます。

それから、TBSドラマ『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線にある映画。
MIU404は警察官だから当然だし、アンナチュラルは法医学者だから不思議じゃないけど、物流センターの社員が、事件を追うのは不自然ですね。

あと、半分冗談の伏線回収ということなのでしょうが、乾燥機が頑丈過ぎも変でした^^;

なにしろ、世界を代表する大企業(←私のなかでは完全にAmazon^^;)が、こんな人をセンター長にしないでしょ。
トヨタ自動車の心の病気で病欠中の日本の社員が、突然アメリカの工場長になったりはしないのと同じ。

満島ひかり演じる主人公が、都合の悪い職員のデータを消去したり、配送業者に恫喝まがいなことしていたのに、良い人っぽくなるタイミングも、ちょっとズレてるかな。

そういう細々した気になる点が多くて、私はハマりませんでした。
これがテレビの2時間ドラマだったら、もしかしたら絶賛していたかもだし、そこそこの高スコアをつけていたと思うけど、映画としては不満です。

とりあえず、父・火野正平と息子・宇野祥平の安定感は素晴らしい。本当の父子と思うレベルでした。
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