このレビューはネタバレを含みます
※下の方に完全なネタバレ書いてるのでまだ本編見てない人は読まないでください。
なんかすっごく評価が難しくて、、、
「期待しすぎてそこまででもなかった。」
これが率直な感想な気がする。
ドラマ2作の大ファンだし、野木さん塚原さんの大ファンだし、ライトマイルのキャストも豪華だし、で期待しすぎた…なぁ。
もちろん、ストーリー展開と映像と劇伴の相乗効果で（爆発する…！！）って瞬間に思わず体に力が入るくらいには引き込まれたんだけど。
・脚本
二転三転する展開だったりまさか洗濯機の話が伏線になってるなんてさすが野木亜紀子や〜と思う部分もあれば、イチ物流倉庫のスタッフが連続爆破テロ事件の真相にそんな簡単に迫れないやろと思ってしまう雑さもあったりした。アンナチュラルとMIUを物流会社社員でやってるように思えちゃったんだよねぇ。トリックや時系列の理解が難しくてわたしが読み取れてないだけかもしれない。
あと九ちゃんの中の人のファンなので声だけでも出演を期待していたけど、まぁ確かに出てこなくても十分コラボ感あったし、ストーリー上わざわざ警察庁のエリートが出てくる必要性は感じなかったからこれでよかったのかも。
現代の物流業界の下請構造の問題をごく直接的に刺すようなメッセージはいたたまれない気持ち。便利なサービスは誰かの労働のもと提供され、それを安価もしくは無料で享受している私たちへの問題提起でもあった。
・キャスト
ドラマ組を除いて、全体的にあまり好きなキャラがいなかった印象。
満島ひかりはアメリカ帰りだからってことなのかもしれないけど喋り方がめちゃくちゃセリフっぽいのがどーしても気になった。
孔は前職ブラック企業で潰れて今は飄々と生きてるけど、エレナとの出会いで熱くなっていくみたいな描き方だったのかなぁ。
でもわりと出会ってすぐに結構必死に走る姿とかが映されるので、エレナと出会ったから生き方が変わったっていうほどの強い変化は感じ取れなかった。
人間臭くて良かったのは八木🐏🐐さんと佐野親子だなー。
シークレットキャストの中村倫也氏と仁村紗和さんはわぁここにも出てきたか〜って感想。
あとから中村倫也は一言もセリフがなかったという感想ツイートを見たんだけど え！？そうだったっけ！？
紗和さん周りの描写がエグかったのが気になった。検死とか自爆の瞬間とか。
このカップルへの感情移入があんまりできなかったことが、手放しに面白かった！と言えない最大の要因だと思う。いや可哀想は可哀想なんだけど。
やっぱドラマ組が出てくるとニヤニヤしちゃった。だってみんな大好きなんだもん！
望月歩くん前田旺志郎くんの役がそれぞれ成長して社会の一員になってるのもグッときたよね。
あとやはり毛利さんはめちゃくちゃ良い。
何がって言えないんだけど…テンションとテンポ？
・美術
とにかくデリファス倉庫が凄すぎ。
場所はどこかを借りたとして、あの広さを全て用意した美術で埋め尽くすとか…気が遠くなる。気合い入りまくり。
・音楽
ハラハラドキドキを増幅させる得田さんの劇伴、かけるタイミングもさすが塚原さん！！
主題歌は正直映画見る前に聴いてた時のほうが好きだった。映画見てから聴くと、誰のこと歌ってるのかわかんない…あのカップルのことで合ってる？ってこんな感じ。
