このレビューはネタバレを含みます
アンナチュラルとMIU404と同じ世界線を舞台にした
新作映画という事でかなり楽しみにしていた本作
宣伝的にはシェアードユニバースを大々的に推していたけど、
殆ど単体の作品として成り立っているし、
満島ひかりの掴みどころの無いキャラがかなり立っていて、
新たな野木ワールド全開でかなり面白かったと思う！
MIU404メンバーとアンナチュラルメンバーは
それぞれ合わせて10分も出番は無かったように思うけど
操作が大きく動く部分だったり、核心に迫る部分で、
お互いのドラマでしかできない事を少ない時間でやってたのも
いい塩梅だった
物語はどうやってセキリュティが頑丈な物流倉庫から
荷物に爆弾を設置したのかとか
満島ひかりが事件に大きく関わってるんじゃないかとか
色んなサスペンス要素もあり推理するのが楽しかった
最終的に想像していたよりも社会問題に大きく踏み込んでて
配送業者の闇みたいな部分とそれを今どうにかしないと
この先こういう事になるよね？っていうのを
シュミレートしてエンターテイメントに昇華されてて
どうにもできないけど色々考えさせられる
観客も今こういう問題があるんだなーっていうのが
わかりやすく伝わるんじゃないかな
欲を言うと某人物がどうしてそこまで追い詰められたのかが
セリフでしか語られないのもあってマイルドになってた気がするから
映像としてお出しされていればもっと深くのめりこめそうではあったかも
そしてなんといっても通販サービスのラストマイルに位置する
委託の配送ドライバーの佐野親子がいい味出まくってた！
色んな映画に出てる名バイプレイヤーで
この二人のシーンだけ純度高い邦画って感じでよかったし
すごい活躍してたからとにかく見てほしいし
絶対に推しになる事確定（次回作でもカメオで出てほしい）
シェアードユニバースで大々的に宣伝し、
両ドラマのファンを呼び込んで、
殆ど単体のオリジナルの話をやり、
分かりやすく社会問題を提起して絶賛の声が多いのは、
シンプルにすごいと思う
いつも荷物を配達してくれるドライバーさんに本当感謝
