アンナチュラル、MIU404を見てきたわたしにとっては、それぞれの作品のその後まで垣間見れて嬉しい作品。
今回は顧客至上主義の流通に切り込んでいます。
ずーーっと止まり続けることのないベルトコンベア、500人以上が働く倉庫で正社員は数人。
社員は絶対に流通を止めてはいけないと言う。その強迫観念で働き続けることの息苦しさを感じた。
止めちゃいけないことって実はそんなにないんじゃないか?とすら思う。(生命にかかわることは別として)
でも動き始めてしまうと、動き続けないといけないようにわたしたちは錯覚してしまう。
流通においては手元に届くまでのスピードがどんどん速まっている。便利だが正直そこまで速い必要なんてない。速さってオプションでしかないと思うのだが、タイパがここまで求められるようになったのっていつからなんだろう…。欲しいと思ってポチっと押せばすぐに手に入る。万能感に蝕まれていきそうだ。
流通システムを作ったのは人間のはずなのに、結果的に人はシステムに振り回されて疲弊している。
立ち止まったっていいし、外れたっていい、それができない状況がそもそも異常なのだと訴えているように感じた。