このレビューはネタバレを含みます
ヨーコとの別居期間中にジョンとパン・メイが付き合っていた話は聞いたことがあったが、その詳細は知らなかったので観に行ってみた。
若くてスタイルが良くてきれいな長い髪のパン・メイ。気配りもでき仕事もでき、音楽が好きな彼女のそばで過ごした時間はジョンにとって居心地が良かったのだろう。
ヨーコは子供時代のジュリアンからの電話も、ヨーコがジョンと同居を再開した後のメイからの電話も、ジョンに取り次ぐことを渋ってきた。
その行動は、ジョンを他者に奪われることを恐れてそうしているようにとれる。
その過剰な独占欲(不安)が、ジョンをかつてのメンバーや前妻とその子から隔てる状況を作ってしまっていたのかもしれない。
ヨーコから離れてメイといっしょにいた頃のジョンにはいろいろな人たちが再びアクセスし、共に演奏したり、父子の時間を過ごすこともできた。
自分はスーパーライブに複数回行ったこともあり、ヨーコがジョンを必要としていた事は理解できていたけれど、ジョンの方には気持ちに波があって実はヨーコほどではなかったのかもしれない。
よりを戻した後のヨーコの妊娠、ショーンの誕生により、それが文字通りの夫婦間のかすがいとなり、ジョンがメイの元へ戻る事はなかったという事なのだろう。