ジェニィ

スタンド・バイ・ミーのジェニィのネタバレレビュー・内容・結末

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

学生時代にたまたまラジオでベン・E・キングのスタンド・バイ・ミーを聴いて好きになった。翌年、タワレコで日本未公開時に輸入盤のサントラレコードを見つけてタイトル買い。その後映画も日本で公開された。
封切時は未成年で映画館で観る機会がなく、しばらくしてテレビで観たのだと思うが子どもたちと線路と音楽以外殆ど記憶にない。
Netflixに入っていたので最近ようやく観直すことができた。
構図が良い。子どもたちの演技、主人公たちの友情も良い。レールをたどる移動シーンも印象的。記憶に残る映像なのだ。
後に作家となった主人公の子供時代の友情を回顧した物語だ。
死体が見たいという猟奇的な興味は子供の頃からあり、後の創作に生かされる事になるということか。
別々のその後を歩み、成功者として生き延びたのは主人公一人。
そして記憶から消えていたのは友人の兄たちのチンピラぶりとリンチへの不快感が理由だったようだ。子供たちが主人公ではあるが、子供向けの物語ではない。彼らが当時生活していた社会は狭く、暴力にもさらされ、不自由だった。
その中で冒険をしたあの道のりが、きらめく記憶として作者の胸に刻まれているのだろう。
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