【正夢と毒夢】
アマオリ新作。ドイツ娘がヒロインのドイツ映画だが舞台はイギリス。ファンタジーだからハリポタに便乗したのだろうか。原作はYA?小説の三部作で、まずは第一部の映画化。
お盛ん?な母親のお陰で、新義父一家と暮らすためロンドンに移住したヒロイン。突如として、他人の夢に潜入できる特殊なグループにまぎれ込んでしまい、巻き起こる騒動を追う。
ビジュアルは素晴らしい。CG多用だけど、ドイツも頑張ってますね。物語はよくも悪くもティーン向け。彼らのお悩みがそこそこ反映されながら展開する。若い時ってこうだよね…との目線に立てれば、悪くはないです。
夢を夢見るお年頃。夢見ることが命に関わるというのは、若い人に向いた感覚でしょう。年寄りは夢なんかで死にません。www メンバー内紛の直情さなどにも、若いねえと。
ステップファミリーの問題を掘り下げるのかと思ったら、夢騒動の方がオオゴトになり、余命宣告が始まっちゃう。でも、当人には深刻な問題だけど…展開としては安直だ。結局はオカルト頼りだし、夢世界征服を企む悪と戦う話にダッシュで落ち着いちゃう。
原作は三部作だけど、映画は第一部で終わってもキリがいいよう仕上げている。好意的にみれば、夢世界の深堀りや、それを使った意外な展開は今後、待っているのでしょう。
演者はカワイイ人が多く、眺めていればとりあえず楽しい。CGと併せ、眼は飽きない。ティーンというか、中学生狙いくらいのファストフードとしては、悪くはないと思います。
<2023.12.18記>