浅野公喜

空飛ぶゆうれい船の浅野公喜のレビュー・感想・評価

空飛ぶゆうれい船(1969年製作の映画)
3.6
石ノ森章太郎原作の東映まんがまつりで上映された一作。悟空の声でも有名なマサコ・ノザワが主人公の声を担当しており当然ながら声も若いです。

タイトルからするとホラー要素強めかと思うかもしれませんが、実はそうではなく飲むと体が溶けるボアジュースなるものが登場したり(CMも用意)50年代SFみたいな巨大蟹が登場したりと意外と社会派サスペンスにアクション、アドベンチャーまで加わった良い意味で予想を裏切る欲張りな作風。ついでに言うとガイコツ船長はやたら良い声な上にゆうれい船は無駄にハイテクです(笑)。ボアの正体がちゃんと解明されない上に退治の仕方も地味なのが少し残念ですが、思い出の品が海へ流されて落胆する犬に対して「これからもっと素晴らしいものを手に入れるんだ」と励ますひたすら前向きなエンディングは気に入ってます。
浅野公喜

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