空飛ぶゆうれい船の作品情報・感想・評価

「空飛ぶゆうれい船」に投稿された感想・評価

tomtomcafe

tomtomcafeの感想・評価

4.0
練りに練られた濃密な脚本で、気がつけば映画が終わってしまっていました。
序盤の戦車のシーンだけやたらと描写が細かいのですが、そのシーンの原画を担当したのが若き日の宮崎駿監督だったそうです。
TETOTE

TETOTEの感想・評価

4.0
ツッコミ所だらけだけど、50年前のアニメとは思えない濃厚な60分でした!
飲み過ぎ注意!


東映まんがまつり用の中編アニメです。
原作は石ノ森章太郎。
脚本の辻真先は「デビルマン」や「サザエさん」でお馴染み。
そして、何といっても原画マンで宮崎駿が参加しており、びっくりするぐらい凄いカットが散見されます。


船を沈める幽霊船の噂で持ちきりの中、隼人少年は事故を起こした黒潮会長を助けます。
どうやら会長は幽霊船長に狙われている様子。
ある日突然、巨大ロボットのゴーレムが現れ街をメチャクチャにしますが、そのせいで隼人の両親は死んでしまいます。
怒り狂った隼人は復讐を誓い、幽霊船を倒そうと考えますが、実はゴーレムを操る黒幕は他にいたのでした。
謎の地下工場や黒幕の正体に驚く隼人。
そんな頃、街では謎の人間蒸発事件も多発していました。
憤る隼人が流行のボアジュースを飲もうとすると、やはりボアジュースを飲んでいた男が突然苦しみだし、あろうことか溶けてしまったではありませんか!
はたして、ゴーレムやボアジュースを作り、人類を攻撃するボアとは何者なのか?
そして、空を飛ぶ幽霊船の正体とは一体・・・?


オカルトやSFといった、少年が泣いて喜ぶ要素をいくつもミックスした贅沢な逸品!
もう約半世紀前に作られたとは、とても思えない完成度!
時代もあるし、尺の都合もあるでしょうからセリフはだいぶ古臭くて妙に説明的だったりしますが、とにかく作画レベルが超絶的に高いです!
絵の上手いアニメーターが描いているのがすぐ分かるかと思います。
ゴーレムや巨大海棲類の襲撃シーンの見せ方や描き込みの細かさは現在のテレビアニメの比ではなく、すでにジブリアニメ並みといっても過言ではないかと。
戦闘機のコクピット視点など、マジか?!と、本当に驚きます。
車がひしめく中を戦車が蹂躙してゆくところなんてヤバい!
戦車が初弾を放ってからゴーレムが初めて姿を現わす一連の流れも最高にイカしてます!
幽霊船VSゴーレムも怪獣映画そのもので、ミサイルの撃ち合いも楽しい!
ところどころ、宮崎駿らしいタッチも見られますよ。

お話的には、幽霊船のテクノロジーはどこから?や、結局のところボアの正体って?みたいに消化不良な部分がありますけれど、演出の良さでそれをカバーしております。
特に、カニロボットに占拠された無人の街をゆく戦車のショッキングシーンは、尺が無い中あえて挿入しているあたり、手を抜いていない感があって素晴らしい。

ドクロ面の幽霊船長が妙に明るく説明してくれたり、看護師ちゃんがとんでもなく恐ろしいセリフをシレッと言ったり、幽霊船に乗船してからは背中がムズムズするような珍場面が続出、事態が暗礁にのりあげても、ちっとも暗くならないのが少年向けの冒険モノとして頼もしい限りじゃないですか。

大企業がマッチポンプで大儲けを企んでいたり、ただ提供されるものを疑いもしないで享受に甘んじることへの危険性(加工食品やタバコの事か?)を訴えたり、もはや子供向けからかけ離れた深いテーマ性も、作品の寿命を延ばす意味でも見事としか言いようがありません。
大人になってから鑑賞すると、より楽しめるようになっているのです。こういう部分に、作り手の本気が垣間見えます。
また、それだけだとお子様的には何のことやらと辛いので、ボアジュースを飲むと中毒になり、飲み続けると溶けてしまうというホラー要素を足す事によってビジュアル面で退屈させないよう配慮がなされているのも抜かりがありませんね。


ところで、ラストの海底基地への突撃ですが、どうしても「パシフィック・リム」を思い浮かべてしまいます!
核や脱出カプセル、入り口が閉まる、防衛のために怪獣(タコロボットですが)が登場する、ギリギリのタイミングで破壊に成功する・・・・・
まったく同じじゃないですか。
デル・トロ、これ観てますね、きっと!
あと、「インディペンデンスデイ」にも似ているなぁと思いました。巨大ハッチが開閉するところとか。
エメリッヒも観てたのか?!


何にしろ、これが60年代に作られたアニメとは到底思えません。
傑作です!


アマゾンプライムビデオにて
uroncha

uronchaの感想・評価

3.3
ようやく観れました。盛りだくさんであっという間の60分。幽霊船のハイテクな内部に大興奮。
Yuta

Yutaの感想・評価

3.5
懐かしかった。多分、サントラ買って、よく聞いていたのか、劇中歌今でも歌える。テーマは現代にも通じる深いものだった。
寝れないので軽めの映画でも見ようとしたはずがヘビー級の映画に当たってしまった。あまつさえガイコツや幽霊船が活躍するオカルトモノかと思えば怪獣ロボットモノ。しかし、これがなかなか面白い。冒頭から推定100m以上の崖を子供が大人を抱えて登りきってしまうシーンがあるように、ツッコミどころは満載なのだが、こうも訴求力があると見応えがある。っていうかどう考えても子供向けじゃねーだろ。小学生の女の子が核爆発を起こそうとする酔狂がこの時代にはあったんだなあ、としみじみ。
3

3の感想・評価

2.5
隷属に次ぐ隷属 殉教者に次ぐ殉教者 逆走に次ぐ逆走
どこまでも超現実的なセカイ系
国防長官を闇に葬るやり方面白すぎ
「あのマシーン蛸、キチガイのようになるに決まってらあ!」→マジでキチガイのようになるマシーン蛸
超序盤にイッヌに物投げつけた時点でハヤトの義理の父親に対しての厭悪が半端ない
satton

sattonの感想・評価

3.8
町山智浩氏がオールタイムベスト10にも入れている映画ですね。
資本主義が暴走し、一線を超えてしまう。チャイナ・シンドローム(これも傑作)を思い出しました。軍需産業と政府が結託して敵をでっちあげるなんて、まさに近現代社会ではないか?
テーマの凄さだけではなくて、映画としてもちゃんと面白いのが良いです。
“ゴックリゴックリコンとボアジュース🎵”

ポアじゃないよ、ボアだよ


この作品と恐竜グワンジが
私が初めて観た邦画(アニメだけど)と洋画であります^^;

追加:痛烈な社会風刺もあったな
宮◯駿さんはこの頃から…(自粛)

鑑賞満足度5
宮崎駿監督ルパン3世第2シリーズ最終話「さらば愛しきルパンよ」の原型
>|