大学4年

トラペジウムの大学4年のネタバレレビュー・内容・結末

トラペジウム(2024年製作の映画)
1.9

このレビューはネタバレを含みます

今年一見ていて長く感じて、かつイライラする映画だった。原作も読んだけどこんな内容だったかも思い出せない。

コメント欄でめちゃくちゃ言われている主人公のアイドルに対する狂ったほどの執着心は正直、ストーリーの核だから全然飲み込める。ただこの誰が見ても"狂ってる"を映画全体がツッコまないようにしてるのが気持ち悪すぎる。ここまで振り切ってるもはやボケをメガネカメラの男がツッコまないで、笑って流してるのがマジで変。散々利用した挙句、結局周りに謝るアクションを起こしたのは主人公ではなく、周りかい!それを踏まえてもアイドルを目指す狂気は良いんだけど、10年後アイドルになってしまってハッピーエンドはないでしょ。自分が侵した罪に対しての対価が割に合って無さすぎる。10年経ってもまだ死に物狂いでアイドルを目指してる、何か闇を抱えてるとかじゃないと、リアリティなさすぎて小説というよりもう絵本だろ。

高山一実が思っているアイドル像が甘いのと、あとシンプルに作品に性格が出過ぎてる!!キャラに感情移入して優しくしてしまってないか??クローバーワークスが手掛けるって聞いてただのプリキュアみたいな映画になるのを恐れてたけど、ほぼ予想は当たってしまったな。喧嘩する時の歯が剥き出してキレたり、泣く時にシワシワでブサイクな描写だったりするところは良かった。そういう人間味ある描写もっと増やさないと、せっかく高山一実という実際のアイドルが描いたアイドル像なんだから。ただそれ以外は全てキラキラとドラえもんみたいな"みんな、仲良し最高!"で逃げる感じ。

マスメディアに消費されていったり、普通の女子高生を喪失させたりするアイドルになってからの苦悩はすごいリアルだった。てかほんとに経験したことあるから描けるんだろう。
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