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トラペジウムのadのネタバレレビュー・内容・結末

トラペジウム(2024年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

「主人公がサイコパス」「シャニマス好きには見てほしい」みたいな評判を見かけてしまったことで急に気になりだしたので鑑賞してきた。
感想としては「アイドルRTA」

90分尺で
・アイドルになるため東西南北がついた各高校からメンバーを集める
・メンバーを集めた後、メディア等で取り上げられることを目論む
・それを足掛かりにしてユニットでアイドル活動を始める
・アイドルを続けていく中でメンバー間に不和が生じて活動できなくなる
と盛り沢山な展開ではあるがご都合主義のように展開が進んでいくで、そういった印象なのかも。
メンバー集めのスピード感とかゲーム二週目で最適な選択肢を選んでいるかのようなとんとん拍子感。

「主人公がサイコパス」みたいな評価も確かに頷ける要素がいくつかあって、特に「恋人がいるなら友達になんかならなかった」みたいな発言は、
まじで自分の目的のために人を利用した感あって最の高(褒めてるけど褒めてない)

主人公が基本的にP目線(どうすれば人気が出るか)の行動原理なので、シャニマスやってる層からすると「効率よくプロデュースしてんな・・・」的な共感というか、W.I.N.G.でTrueEnd掘るときやPカップのファン数集めの周回やってるときの自分を客観視したらこんな印象なのかもと変なところで考えてしまった。

あとは主人公がなぜそこまでアイドルになることに憧れをもっていたのか、アイドルを素晴らしい仕事だと思っていたのか、そのあたりの説明や描写がないため、「アイドル」がこの話の主題ではないのかな?とも思えた。
つまり主人公がなりたいものがアイドルである必然性がないということである。
そのように解釈すれば、より抽象的なテーマとして「夢を叶えるために手段を選ばない者の努力と挫折」だったり「友情とは」みたいなテーマだったりして、その素材が作者にとって最も身近にあった「アイドル」だったのかなと感じた。
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