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キングダム 大将軍の帰還の千年女優のレビュー・感想・評価

キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)
3.0
春秋戦国時代。秦王嬴政との出逢いで大将軍の道を志し、かつての六大将軍である王騎配下で「飛信隊」を結成して趙の侵攻を食い止める戦に臨む信。敵将を討ち取って武功を挙げるも趙の新三大天のひとり龐煖の襲撃で窮地に立たされた彼が、武神の強さを持つ敵と深い因縁を持つ王騎との戦いを目の当たりにする様を描いた大河ロマンです。

原泰久がヤングジャンプで連載して集英社の青年誌では初の累計一億部の売り上げを達成した人気漫画を実写化した映画シリーズの第四弾で、過去にもいくつもの漫画原作のアクション映画を手掛けてきた監督の佐藤信介によるバトル描写と次々と人気俳優を投入する力の入れ様がファンにも受け入れられて四作連続で興行的成功を収めました。

史劇としてのスケールにポテンシャルを感じさせながら戦を日本の少年漫画的「一対一」の戦いに収束する不自然さを解消できずに重厚感を出せず商業邦画の枠で充足してしまったのは残念で、本作でもローカルなキャスティング頼りを継続します。それでも西部劇を参考にした決闘等一部のシーンは学芸会クオリティを上回っている一作です。
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