へび

キングダム 大将軍の帰還のへびのレビュー・感想・評価

キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)
4.9
後半にネタバレ含みます

〜ネタバレ無し感想〜
キングダムシリーズ4作目。サブタイは大将軍の帰還。原作も史実も知らないので、持ってる知識は前3作のみ。キャラの名前も覚えてきて、何が起こってるのかもなんとなく理解できて嬉しかった。今作、演技が圧倒的に力が入っていて、もちろん過去作も心に伝わってくる演技だったが、今作は魂が震える演技でした。
3作目で趙の大将軍龐煖が登場するところから続きが始まります。大将軍が単騎で敵陣に乗り込んでくることなんてあるのかと思いましたが、今作序盤体感30分くらい丸々使って超やべえってことを脳に刷り込んできます。それからは、なんだかんだあって趙と秦の本格的な戦闘が始まり、中盤から終盤まで王騎にフォーカスが当てられますです。激アツすぎたなあ。序盤の龐煖のヤバさの刷り込みは重要になってくるので、遅れずに劇場に行ってください!!
ワンオクの主題歌で、締め括られると感想も2割増しですね。これも劇場の大音響で最後まで聞いてほしいところ。個人的に続編期待してフルスコア一歩手前にしておきます!

〜ネタバレあり感想〜
龐煖が強すぎる。そりゃあ大将軍だからとはいえ、単騎で敵陣に乗り込んでくるのはヤバい。羌瘣の奥の手トーンタンタンがジワるけど当人は至って真面目なのであえてツッコミません。龐煖は飛信隊を壊滅的状況まで追い込んで、それに加勢するように趙軍が出てきました。普通逆でしょwww山田裕貴のキャラは目がキマってたね。散り散りになった飛信隊、信を最後まで守り抜いた尾到と尾平はよく頑張った。尾到が亡くなったことを知ったとき、尾平の「皆泣くな!」は自滅フラグ。さすがに涙を堪えられなかったですね。なんだかんだあって趙軍と大規模合戦が始まりますが、王騎があれほど念押してたのに蒙武が深追いしたせいで秦軍は挟み撃ちにされます。そこでは王騎の側近である騰の躍進と飛信隊の活躍もあり、趙荘の懐近くまで迫ります。ここで龐煖がまたも立ちはだかり、激アツの王騎vs龐煖が始まります。これはもう言葉では表せないので見てください。2人の気迫が映画館の空気をガラッと変えるのが分かるほどでした。ここまでの趙の策略は全て李牧によるものでした。恐ろしい男ですが、戦いや犠牲を望んでいないような発言があり、次回作があればぜひ深堀りして欲しいキャラです。終盤、王騎は重症のまま戦場を後にしますが、常人なら死んでるでしょってくらいの傷を耐えているのがまさに王騎を物語っていました。大沢たかおにしかできない演技だったと思います。王騎と龐煖の因縁である樛についても掘り下げられ、戦いがより熱く感じられました。王騎は乗馬したまま仲間に囲われ、微笑みながら命を落としました。大将軍を目指す信に自分の武器を託すような演出にはグッときました。秦軍は大将軍である王騎を敵の手に渡すことなく帰還できました。まさに、大将軍の帰還だったわけです。
いやあ、面白かった。まじか、王騎死ぬのかあってなったけれど、キングダムシリーズの集大成って感じで大満足です。
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