リー・ワネルの『透明人間』くらい“音と無音の映画”だった…アレックス・ガーランドの描くディストピア作品の虜なのですが、これ明日見るニュース?くらい地続きすぎて、いたたまれなくて泣いた
主役のリー(キルステン・ダンスト!)が作中で言ってたように、きっとどこかで「自分の国ではこんな悲惨なことは起きない。」と思いながら報道を見たりしているよね、私たちは。どこか遠い地で起きている他人事だって。そうやって、ウクライナも、ガザも、なんなら能登だって、見て見ぬふりをして、いつも通り生活してる。
私だってあの街の人たちのように“トワイライト・ゾーン”でぬくぬくと生活してるんだ。
同監督の過去作『エクス・マキナ』で英語が理解できない上に喋れない設定だったソノヤ・ミズノさんが、伝える事が仕事の従軍報道記者役をやってるのは監督からの懺悔と受け取り、わたしの心のつっかえが少し取れました、ありがとう。
フィルマークスにブロック機能があるなら、今作のキルステン・ダンストを「老けた」とか「太った」とか言ってるアカウントを片っ端からブロックするのにな。ありのままに、凄みのある演技でやり切った彼女を讃えたいよ。女に対してだけ歳取ったら色々言うの、もうやめようね。