ランディロビンソン

シビル・ウォー アメリカ最後の日のランディロビンソンのレビュー・感想・評価

4.2
痺れた。

戦争映画も内戦シチュエーションも数多ある。
突然跡形もなくひっくり返る価値観や常識。
戦時に剥き出しになる人間の恐ろしさ。
非常時においても人間性を失わない尊さ。
昨日までの同胞と戦うやりきれなさ。
独裁者が強さの陰に併せ持つ脆さ。
すべて既視感があるモチーフ。

なんだけど、舞台が精神的な隣国の、しかも現代となるだけで、痺れる。
そのリアリティに思考が暴走する。
これぞ、A24の底力か。

そんな中、凛と自分を確立していく若手カメラマンの姿にかすかな希望を感じさせるドラマもツボだったなぁ。

あ、IMAXでの鑑賞でしたが、大正解でした。