瀧又麻祐

シビル・ウォー アメリカ最後の日の瀧又麻祐のレビュー・感想・評価

3.8
『MEN 同じ顔の男たち』で衝撃を受けた、アレックス・ガーランド監督作ということで。

"もしもアメリカ国内で内戦が起きたら?"という発想。…自分はもうこの時点で好きでした。大統領への単独取材を試みる4人のジャーナリスト。それぞれの経験値が異なるところが良かった。違うからこそ、目の当たりにする"内戦"という現実が痛いほど伝わる。それって見てる客側も未経験だからおもしろかった。

そんで、ジェシー・プレモンス……。いやエグすぎるって。。。普通、サングラスは真っ黒だろうが…。じゃなくて、その淡々とした狂気。全く表情も変えず、当たり前のように引き金を引く。"お前はどの種類のアメリカ人だ?"は凍りついた。これは内戦でなくても、人種差別が無くならない限り起こり続けるものなんだろうなって後になってじわじわ怖くなった。

終盤あたりで、良い報道写真が撮れたと自負するシーンも心底怖かったな、慣れというか、序盤と比べてこの状況、ある意味主人公らも徐々に内戦に加わってる気がして。
瀧又麻祐

瀧又麻祐