がーひー

シビル・ウォー アメリカ最後の日のがーひーのレビュー・感想・評価

3.9
内戦状態に陥ったアメリカを描いた物語。

フィクションだが決して作り話には思えないストーリー。混沌とした現実は、何かのきっかけで大きく変化し得る、ということを念頭に置きながら生活するのが大事だと再認識できた。

ストーリーは、所謂ロードムービー仕立て。ジャーナリストたちが、劣勢で籠城する大統領にインタビューすべく、首都ワシントンを目指す。
最中で、数々の人物やイベントに遭遇するが、非現実が現実の衣を被って襲い掛かってくるような衝撃さがあって怯んだ。

ポイントの一つとして音響演出も挙げられる。静寂と、それを裂く銃撃音のコントラストが特徴的。
物語ラストにおける不屈のジャーナリズム精神を体現した章は目を見張るものがある。
特にキルスティン・ダンスト演じるリーと、ケイリー・スピーニー演じるジェシーについて、旅で払った犠牲から生じる彼女らの対比が象徴的であった。
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