単発の演技は好き
ポーランドでホロコーストを生き抜いてアメリカに渡った祖母が亡くなったユダヤ人のいとこ同士。祖母の元家を訪ねようとツアーに参加するなかで、2人の思いが見えてくる…
実際にポーランドの歴史ツアーを体験しているような展開が魅力的。空港に向かうまでにやたらメッセージを待つシーンも、何時間も前について虚空を見つめるシーンもとても良い。それが後々分かってくる展開もわかりやすい。
ただ、前作『僕らの世界が交わるまで』でもあったように予想できる展開と唐突な終わりに目新しさがあまりない。各所各所の演技や掛け合いはとても良いけれど、映画館を出て語りたくはならない。でも心の中の葛藤や複雑さもとても説得力がある。あくまで個人の意見ですが。
でも、ジェシーアイゼンバーグはずっと好きなのでこれからも映画を撮ってほしいし出てほしい。
2人の中年男性旅映画でいくと、『オールドジョイ』が名作すぎてつい比較しちゃう。